親が認知症になったらどこに相談?
あなたの疑問、認知症外来と行政窓口で認知症の担当していた専門家が、A Iではお伝えできない部分をズバリお答えします!
― 認知症進行予防リハビリアタマカラ 代表宮崎 有希 監修 ―
「ん?いつもと違う」
その違和感が気づきの第一歩。
母の日、父の日、お盆、お正月、誕生日、子どものイベントなどでご両親に会ったとき。
あなたは、ご両親の様子にこんなことを感じていませんか?
- 「物の置き場所を忘れることが増えた気がする」
- 「同じ話を何度も聞くような気がする」
- 「ちょっとしたことで急に怒ったり、大きな声を出すようになった」
- 「なんとなく、前のような安心感が持てなくなった」
- 「だらしがなくなったような気がする」
このような違和感。実は、これらの変化は認知症の初期症状である可能性があります。
あなたが「もしかして…?」と思ったその感覚こそ、ご家族の未来を守る大切な第一歩なのです。
相談は、意外とハードルが高い
「そんな時はすぐに病院へ」と思う方もいますが、実際はなかなかそう簡単に動けないのが現状です。
実際、気になりはじめて2−3年後にようやく病院を受診する方も多いのが現状です。
もの忘れ外来(医療機関)にて

実は、何年も前から気になっていました。
ですが、本人が嫌がるのでなかなか病院に行けなくて。
3年かかって、ようやく受診ができました。
地域包括支援センター(行政窓口)にて

最近、母の認知症を心配しています。ですが、病院にいくように伝えても
「私は大丈夫」「年齢のせい」「近所の人も、自分と変わらない」など言っています。
あまり言い過ぎると「バカにせんで」「うるさか」と怒ることもあり
心配する気持ちと、もう諦める気持ちに板挟みで困っています。
悲しいですが、こんなケースもあります

とある無料相談所に話をしたところ、まだ診断された訳ではないのに、
「認知症である」かのように対応され、非常にショックだった。
「まだ、進行が軽いから大丈夫、うちなんかね・・・」と不幸自慢も。
それから、どこにも相談ができなくなってしまった。
私がもの忘れ外来で勤務していた頃も「やっと受診できたんです」とご家族から打ち明けられることが多々ありました。
また、行政の窓口でも「親の認知症が心配だが、病院に行きたがらない、どうすれば?」という相談が1/3を締めていました。
また、相談に時間がかかるのは、親側と子ども側それぞれに要因があります。
< 親側 >

- 親本人が「自分は大丈夫」と言い張り、病院に行かない
- 何度も促すと、怒りだし、その話がタブーになっている
- 年齢的に「認知症」という言葉に敏感さがある
- 「バカにしている」「心配しすぎ」という
- 実際には受診していないが、「行った」という
< 子ども側 >

- 子ども側も「年齢のせい」と思っていた
- 「認知症かも」と思いつつ、目を背けたい気持ちがある
- 「まさか、父(母)が」という戸惑いがある
- 何度か親に促してみたが、喧嘩になる
- どこに相談したら良いかわからない
こうした悩みや葛藤を抱えるのは、決してあなただけではありません。
多くの方が同じように不安と迷いのなかで時間を過ごしているのです。
このような時に、大切な人だからこそ「相談すること」にためらいを感じるのはごく当然のことです。
相談へのためらいは、「元気でいて欲しい」「勘違いであってくれ」という想いの裏返し
相談する前の、相談所
私たち『認知症進行予防リハビリアタマカラ』は、認知症・もの忘れに特化した自費リハビリテーション専門機関として、そんなあなたの“最初の相談窓口”になりたいと思っています。
地域包括支援センターやかかりつけ医への相談はもちろん大切ですが、そこに相談する前の「第一歩」として、まずはアタマカラのオンライン相談を活用してみませんか?
- まだ診断はついていないが「最近、親の様子」が気になる
- どこかへ相談したいけど地域の窓口は敷居が高く感じる
- 平日の相談時間(9:00-17:00)は仕事や家庭のことで時間が取れない
- 土日祝に相談がしたい
- 病院に相談すべき?行政に相談すべき?
- 家族だけで抱え込んでしまい、誰かに話したい
- ひとりで悩んでいるので、話を聞いて欲しい
- 介護や制度、費用のことについて知りたい
- 一般的な話ではなく、自分の家族にあった対応について尋ねたい
そんな方にご利用いただいています。
相談者の半数は、福岡県外(東京・大阪・名古屋など)。
離れて暮らしているからこそ、心配も膨らみますよね。
福岡に親御さんが住んでいない方からの相談も、3割程度あります。
専門家にオンライン相談
認知症のリハビリを3,000件以上、行政の相談窓口で年間2,400件対応してきた専門スタッフが、あなたの話をじっくりお聞きし、今できる解決策を考えます。
- 匿名OK、顔出し不要
- 電話・LINE通話など様々な方法で対応
- 土日祝や夜間のご相談も可能
- 相談後、リハビリのご利用がなくてもOK
オンライン相談では、今の状況把握や具体的な対応方法の提案もいたします。
「どこに相談すれば良いかわからない」
「とにかく不安が大きい」
「話を聞いてほしい」
そんなときは、どうぞお気軽に私たちを頼ってください。
認知症は早く気づき、早く対応するほど進行を遅らせられる
ここで、非常に重要なポイントをお伝えします。
認知症は進行性の病気であるため、時間とともに症状が悪化していきます。
しかし、最新の医療やリハビリ研究によれば、
「早期発見・早期対応」により、進行を遅らせたり、症状の悪化を抑えることが期待できます。
MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41%の 人 は 健 常 な 状 態 に な る
MCIの段階で適切に対応をすることで、正常域に戻るというデータもあります。
当社でもMCIから正常域に戻った方もおり、全く期待ができない訳ではないということです。
これらを早くスタートさせることで、本人の認知機能の低下や行動トラブルを緩やかにできることがわかっています。
私の担当した方は、最大5年間進行がなかった方もいます。
もちろん年齢・症状の進行により個人差があり、効果は人それぞれです。
ですが、「できることは必ずある」と、私たちはご家族の想いを背負いながら前向きに取り組み続けます。
実際のケースからわかる
早期相談のメリット
気になりつつ、先延ばしにしたケース
ひとり暮らしをしていたAさん。
ある日、地域の方から「最近、公民館のイベントを連絡なく欠席している」と、遠方に住むご家族へ連絡が入りました。
ご家族も以前からAさんの様子に違和感を覚えていましたが、
「病院を勧めると怒る」
「どこの病院に相談していいか分からない」
という理由で、受診を見送り様子を見ることにしていました。
しかし数ヶ月後、ご家族のもとに警察から突然の連絡。
Aさんが家を出て迷子となり、道に迷った状態で警察に保護されていたのです。
発見時には、数日間食事を摂っておらず、お風呂にも入れていない様子が見られ、やむなく急遽、介護施設への入所を決断せざるを得ませんでした。

早期に専門家に相談したケース
同じくひとり暮らしのBさん。
こちらも地域の方から「最近、公民館のイベントを連絡なく休む」と遠方のご家族に連絡がありました。
Bさんの変化に気づいていたご家族は、本人に受診を促しましたが、Bさんは初めは拒否。それでもご家族は早めに専門家に相談し、「本人の気持ちを傷つけない伝え方」や「適切な受診方法」についてアドバイスを受け、結果的にBさんは無理なく受診、認知症の診断を受けました。
その後、「住み慣れた自宅で暮らしたい」というBさんの気持ちを尊重しながら、遠方からも支援できるリハビリプランを家族と専門家で検討。
現在は、週に1回の専門家訪問による支援と報告体制に加え、友人との食事会、趣味活動への参加など、生活の楽しみを取り入れた支援を受けながら、Bさんは笑顔で暮らしを続けています。

AさんとBさんの違いから学べること
どちらも最初のきっかけは同じ「地域からの小さな異変の声」でした。
しかし、「受診を先延ばしにしたケース」と「早期に専門家へ相談したケース」では、その後の生活に大きな違いが生まれました。
気づいたとき、すぐに動けるかどうか。
その一歩が、本人の尊厳ある暮らしと、ご家族の安心を守るカギになるのかもしれません。
この違いは、相談のタイミングの差。
相談して、認知症ではなければ、それが一番幸せ。
認知症の相談先は多いけれど、どこに連絡すべきか・・・
- 地域包括支援センター
- かかりつけ医や専門医療機関
- ケアマネジャー
- 介護サービス事業者
- 法律専門家(司法書士・弁護士)
- 成年後見制度の窓口

これらの相談先が存在しますが、相談先が多い分「どこに連絡したらいいのか」がわからずに困ってしまうことも。
そうした悩みや迷いを抱えるあなたのために、私たちは“最初の相談先”として気軽に活用できる場所として機能しています。
カーナビならぬ、認知症ナビのように機能し、あなたのお悩みに応じて適切な相談先をお伝えします。
生活の様々な場面の不安や問題にも対応
認知症の症状は多様で、
- 記憶障害や見当識の低下
- 判断力の低下による事故のリスク
- 食事や排泄の問題
- 家計管理や財産のトラブル
- 感情の不安定や暴言・暴力
- 徘徊や行方不明の心配
など、本人や家族の日常生活に大きな影響を及ぼします。
こうした問題を先送りせず、早めに専門家に相談することがで、将来のリスクを軽減し、安心できる暮らしに繋がります。
友人が、「手伝い」と称し
2,000万円ものお金を使い込み。
成年後見制度の検討も

認知症は、単に病気だけの問題ではありません。
実は、お金に関するトラブルが多いのも特徴です。
認知症になった方の財産を、手伝い・人助け・介護と称して使い込んでいた、というトラブルが実は多くあります。
認知症は、忘れることで、結果的に金銭管理ができない、通帳・キャッシュカードを無くすなどのトラブルも生じます。
そのため、通帳やキャッシュカードを預けることも増えるため、使い込まれていたというケースも多いのです。
ご家族であればまだしも、近隣の友人が2,000万円ものお金を騙し取っていたというケースを実際に目にしたことがあります。
「買い物を手伝ったので、交通費として1,000円」と認知症の方の判断する力がないことを見越し、理由をつけて少しずつ、大胆に奪っていく手口でした。
そのほかにも、悪徳商法に騙されてしまった場合、高額商品のクーリングオフなど成年後見制度の活用がカギになる場面も。
財産の管理:預貯金・不動産などを管理する
身上監護 :介護保険サービスの契約などを手伝う
不利益な契約の取り消し:認知症がある状態で結んだ不当な契約を取り消す
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、必要に応じて専門家に関与してもらう方法があります。
これらの準備は、症状の進行に伴い、判断力が低下する前に進めることが非常に重要です。
- 成年後見制度や任意後見契約の利用
- 遺言書や生前贈与の準備
- 財産管理や相続の相談
認知症とともに歩むために
認知症は、ご本人だけでなく、家族や地域社会全体に関わる課題です。
あなたが今感じている心配や不安、悩みは決してひとりだけのものではありません。
- 介護者としてのストレスを軽減したい
- 日常生活の工夫やリスク管理を知りたい
- 将来に備えて準備を進めたい
そうした思いを大切にしてください。
結論:
家族の “ 気づき ” こそが、第一歩
この記事を読んでいるあなたは、すでにご家族の変化に気づき、
なんとか支えたいと願っている優しい方だと私は思います。
その「もしかして…」と思った直感は、まちがいなく最善のサインです。
ご両親からのSOSのサインかもしれません。
その気持ちを大切に、どうか一人で抱え込まず、まずは専門家に話してみてください。
私たち『認知症進行予防リハビリ アタマカラ』は、あなたのその一歩を全力でサポートします。
相談(予約制)のご案内
▶ [オンライン相談]
対応時間:9:00〜20:00
日付 :平日夜・土日祝も可
相談方法:電話/LINE通話などその他ご希望に柔軟に対応
手順 :お問い合わせフォームまたはお電話でご連絡後、相談日程を調整します。
費用 :1回 60分 5,500円
対象 :ご家族・ご本人
相談対応:作業療法士 宮崎有希
認知症リハビリ3,000名、行政での相談対応2,400件の認知症があってもできるを考えるプロが伺います。
相談例 :
「母親に軽い物忘れがありそう。しかし、病院に行くように進めると怒る」どうすればいいか?
もの忘れ外来、精神科など色々あるが、どのように病院を選べばいいか?
認知症の進行を遅らせるために、漢字ドリルや脳トレパズルなどさせた方がいいのか?
デイサービスの利用を勧められたが、本人が行きたがらない。対処方法は?
家族間で意見がまとまらない。話をとにかく聞いてほしい。
「まずは話してみる」だけで、気持ちが軽くなることがあります。
あなたのご連絡を、心よりお待ちしています。
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