「あれ?親が老けたかも…」帰省で気づいた違和感は見逃さないで|今すぐ確認すべきサイン
はじめに:久々の帰省で感じた「あれ?」という思い

正月やお盆の帰省で実家に帰ったとき、
「あれ?お母さん・お父さん、なんか老けたかも…」と感じたことはありませんか?
久々に会った両親の見た目や様子に、なんとも言えない違和感を覚える子ども世代は少なくありません。
普段は電話やLINEでやり取りしていて「元気そうだな」と思っていたのに、
実際に会ってみると想像以上に老いを感じてしまう。
そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
とある調査によると、高齢者の子どもの約6割が帰省時に親の老化を実感し、複雑な感情を抱くそうです。
「いつまでも元気でいてほしい」という想いと、目の前の変化とのギャップに心配や不安を感じるのは自然なことです。
この記事では、帰省時に親の変化に気づいた子世代の方に向けて、見逃してはいけないサインや具体的な対応方法、そして家族として今からできる準備についてお伝えします。あなたが感じた違和感は、親孝行の第一歩となるかもしれません。

病院や行政機関などで約5,000件の相談を受けた、宮崎がお答えします!
大切なご両親のために、一緒に考えていきましょう!
正月帰省で「親が老けた」と感じる子世代の経験談
お正月は家族が一緒に集まる貴重な機会です。
実家でお母さんやお父さんと久々の交流をすると、「なんか元気がない」「体力が低下した?」と変化に気づくことがあります。
見た目の変化に驚く
最も分かりやすいのが、見た目の変化です。
- 白髪が急に増えた
- 背中が丸くなった
- 顔のシワやたるみが目立つようになった
- 体力の低下を感じる動きになった
特に男性は髪の毛や筋肉量の変化、女性は肌や姿勢の変化が目につきやすいと言われています。
「お母さん、こんなに小さかったっけ?」と感じた経験がある方もいるでしょう。
年齢を重ねれば老化は自然なことですが、離れて暮らしているとその変化を一気に目の当たりにすることになります。

○ポイントは、前と比べてどうか?
元々おしゃれだったのに、白髪の手入れをしなくなったなどは変化のサインです。
逆に元々外見に無頓着だった場合、判断の材料としてはあまり参考にならないかもしれません。
生活の様子が気になる
実家に入った瞬間、以前との違いに気づくこともあります。
- 家の中が散らかっている
- 冷蔵庫に賞味期限切れの食事が入っている
- 同じものがいくつも買ってある
- 風呂やトイレが汚れている
これらは単なる「片付けが苦手になった」というレベルではなく、認知機能の低下のサインである可能性もあります。
高齢者の暮らしにおいて、生活環境の変化は健康状態を映す鏡とも言えるのです。

○ポイントは、体力が衰えると、片付けが面倒に。
掃除って意外と体力を使うもの。
疲れやすくなってくると、掃除の範囲も狭くなってしまう傾向があります。
会話で感じる違和感
親子の会話の中で、こんなことはありませんでしたか?
- 同じ話を何度もする
- 前に聞いた話をはじめてのように話す
- 言葉がすぐに出てこない
- 「あれあれ」「それそれ」が増えた
- 最近の出来事を思い出せない
- 感情の起伏が激しくなった
久々に一緒に過ごす時間の中で、こうした変化に気づくと、心配や不安が募るものです。
「もしかして認知症の症状では?」と複雑な思いを抱える方も少なくありません。

○他にも、時事ネタに関する情報が乏しい
(例:大谷翔平選手のこと、熊被害、女性総理誕生など関心がなくても入ってくる情報)
「テレビ見ないから(知らない)」
「そんな長く生きないから(政治に関心ない)」など
このような言葉で、はぐらかすことも多くあります。
親世代が本音を隠すケースも
男性の親世代は病気や入院歴を隠しがちです。
女性は家事の機能が落ちても「迷惑をかけたくない」と言葉にしないことが多いもの。
電話で様子を聞いても「大丈夫」を連発し、本当の想いが見えにくいこともあります。

○シニア世代が頑張りたいことランキング 全体数352票
1位 趣味を楽しみながら暮らしたい(39票)
2位 子どもに迷惑をかけたなくない(38票)
3位 病気をせず元気に暮らしたい (35票)
4位 子どもや孫の成長を見ていたい(23票)
5位 自分のことを自分でしたい (22票)
私は、年間100件以上の講演をしています。
その際、シニア世代の皆さんに、元気になりたい理由をお尋ねしています。
『子どもさんに迷惑をかけたくない』という声も非常に多いことがわかります。
見逃してはいけない7つのサイン
帰省時に以下のサインがないか、意識的に確認してみてください。
これらは老化の自然な変化である場合もありますが、認知症や病気の初期症状である可能性もあります。
1. 体力・身体機能の低下
- 階段の上り下りが辛そう
- 立ち上がるのに時間がかかる
- つまずきやすくなった
- 風呂に入る頻度が減った(冬や「汗をかいていない」からと)
体力の低下は、将来的な介護の必要性にも直結します。
高齢になると転倒による骨折から入院、そのまま寝たきりになるケースも珍しくありません。
男性は心臓系の病気、女性は骨粗鬆症に特に注意が必要です。

○専門家はココを見ている!
お出かけ時の歩くスピードが遅くなっていたり、
「先に行ってて」などいう場合には、足腰の衰えの片鱗が伺えます。
2. 食事の変化
- 食べる量が極端に減った
- 同じものばかり食べている
- 痩せた、または急に太った
食事は健康の基本です。
親世代の食生活の変化は、体調面だけでなく、買い物や調理といった日常生活の機能低下を示している場合もあります。

○専門家はココを見ている
・お料理をする頻度が減っている
・メニューのバリエーションが減った
・インスタントや冷凍食品、お惣菜の頻度が増えている
これらについても、昔のご両親と比較してみてください。
3. 外出・交流の減少
- 家から出なくなった
- 友人との付き合いが減った
- 趣味や楽しみがなくなった
- 人気のない時間帯にしか外出しない
社会との交流が減ると、心身の機能低下が加速すると言われています。
いつまでも元気でいてもらうためには、社会との接点を持ち続けることが大切です。

○認知症の予防には、【人との交流】が鍵
2024年Lancet(ランセット)という世界的にも権威のある医学誌において
認知症になりやすい要因が発表されました。
その中の1つとして、社会的孤立が認知症になりやすい要因の一つとして
記載されています。家族以外の仲間の存在の大きさがわかります。
他にも、「噂好きの母が、人の噂をしなくなった」という
エピソードから認知症の早期診断に至った方もおられます。
4. 金銭管理の問題
- 同じものを何度も購入している
- 冷蔵庫に賞味期限切れのものがある
- 未払いの請求書が溜まっている
- 通帳、キャッシュカードなどを紛失した
- お金の計算ができなくなった
- 詐欺被害に遭いそうになった
- 詐欺被害にあった
これは認知症の初期症状として現れることがあります。
私の祖母も、詐欺被害に遭い多くのお金を
本当に心配な状況なので、具体的な対応が必要です。

○1,000万円以上やられた、我が家のエピソード
私の祖母も1人暮らしでした。
そんな祖母の家に訪れたあらゆる訪問販売。
布団に、シロアリ、床下換気扇、新聞は3社も契約。
新聞社の1社は同じ会社であり、
認知症があった祖母を言いくるめて契約を取っていたことが判明しました。
息子である父が気付いた時には、通帳の残高は358円でした。
お金が全てではありませんが、それでもやっぱりダメージが大きいのも事実。
大事な資産を、しっかり守りましょう。
5. 服装・身だしなみの乱れ
- 季節に合わない服を着ている
- 同じ服を何日も着ている
- 髪や爪の手入れがされていない
「うちの親に限って」と思いがちですが、こうした変化は自身では気づきにくいものです。
6. 病気・通院の状況
- 薬の飲み忘れがある
- 病院の予約を何度もすっぽかす
- 体調不良を隠している
- 新しい病気が見つかった
高齢者は複数の病気を抱えていることも多く、適切な健康管理が必要です。

○ここが大事!専門家だからの視点。
お薬の飲み忘れにより、
糖尿病や心疾患の状態が急激に悪くなることがあります。
場合によっては、命に関わることもあるため、特に注意が必要です。
7. 感情・性格の変化
- 怒りっぽくなった
- 急に涙もろくなった
- 無気力になった
- 悲しみを表現することが増えた
感情の変化は、うつ病や認知症の症状である可能性もあります。
「年だから仕方ない」で片付けず、必要に応じて専門家に相談することも大切です。

○ご家族だからわかること。
私は認知症リハビリの専門として多くの患者さんのプログラムを立ててきました。
そんな私にも一つだけわからないことがあります。
それはご本人の性格です。
これは知識というより、一緒に過ごした経験がものをいうところ。
なので、必ずご家族にお話を伺うようにしています。
ニコニコしているつもりでも、身内だけは「イライラ」していたと見抜かれてしまうものです。
老化と病気・認知症の見分け方
帰省時に感じた違和感の約90%は自然な老化によるもので、残り10%程度が病気や認知症の可能性があると言われています。
認知症の主な症状
認知症は記憶力や判断力の低下が特徴です。
以下のような症状が見られたら注意が必要です。
- 日常的な忘れ物が増える(薬の飲み忘れなど)
- 時間や場所の感覚があいまいになる(予定を忘れていた)
- 性格が変わる(不安が増す、怒りっぽくなる)
- 同じ質問を繰り返す
早い段階で対応すれば、進行を遅らせることができます。
気になる症状があれば、まずはかかりつけ医や専門の病院に相談しましょう。
老化と認知症の違いを理解する
単なる物忘れと認知症は異なります。
- 老化による物忘れ:物事の一部を忘れている(例:朝食のメニューを忘れた)
- 認知症の物忘れ :物事の全体を忘れている(例:朝食を食べていない)
この違いを理解しておくことで、過度な心配を避けつつ、必要な対応ができるようになります。
親の老いに気づいたとき、子どもができること
まずは冷静に現状を理解する
違和感を感じたからといって、すぐに指摘したり、慌てて対応したりする必要はありません。
まずは冷静に現状を理解することが大切です。
帰省という限られた時間の中で見えることには限りがあります。
できれば複数回様子を確認したり、近くに住む親戚に普段の様子を聞いたりして、情報を集めましょう。
親のプライドを傷つけない伝え方
「お母さん、最近ちゃんとご飯食べてる?」
「お父さん、病院には定期的に行ってる?」
こうした言葉をかけるとき、親のプライドを傷つけないよう配慮が必要です。
高齢者にとって、子供から心配されることは嬉しい反面、「迷惑をかけたくない」「まだ大丈夫」という想いもあります。
直接的な指摘よりも、一緒に食事をしながら自然な会話の中で探ったり、
「自分も健康診断で引っかかってさ」と自身の話から入ったりする方法が効果的です。

○上手くいかなくて当然
医者は家族の手術をしない、と聞いたことがありませんか?
普段とは違う感情が入り、いつも通りの手術ができないためと言われています。
ご両親が認知症かも?と思った時も近しいことが起こります。
「気のせいであってほしい」
「もし認知症って言われたら、これからどうなるんだ?」など
親のこと、自分の生活のことをたくさん考えてしまうため
上手くいかないことが多くあります。
そんな時には、ぜひ私にご相談ください。
(オンライン相談5,000円/60分 要予約制)
あなたの最善策を一緒に考えます。
家族で情報を共有する
兄弟姉妹がいる場合は、帰省時に感じたことを共有しましょう。
一人で抱え込むと負担が大きくなりますし、複数の目で見ることでより正確な状況把握ができます。
実家に戻っている兄弟がいる場合など、家族の状況は様々です。
それぞれの立場を理解しながら、協力体制を築くことが大切です。

○一番近くにいる人が、一番ツライ。
一緒に暮らしている人は、ついつい厳しくなってしまいます。
逆に遠方の方は、優しくできてしまうもの。
誰も嫌われたくない、怒りたくはありません。
仕事や子育ての合間で、一生懸命、手伝っているのに・・・
遠方から帰ってきた兄に「妹ちゃんがいじめるの」など言われた日には
怒りが爆発するのは当然のこと。
一番近くの方を労うことが、認知症介護において一番大切かもしれません。
専門家に相談する機会を作る
気になる症状がある場合は、地域包括支援センターや、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
「まだ介護が必要なレベルじゃないし…」と思っても、早めに専門家とつながっておくことで、いざというときの対応がスムーズになります。
今すぐできる具体的な対応方法
1. 電話・会話で日常を一緒に確認
実家から帰っても、週に1回の電話を習慣にしましょう。
生活の様子を聞き、「食事ちゃんと食べてる?」「体調は大丈夫?」と自然な会話を心がけてください。
元気な声で交流を続けることで、小さな変化にも早めに気づくことができます。
心配も減り、親子の絆も深まります。
2. 健康チェックの方法:病院や調査を活用
高齢の両親の症状が気になったら、一緒に病院へ行く機会を作りましょう。
体力テストや認知機能検査を受けることで、客観的な状況把握ができます。
自身でも以下のような準備リストを作っておくと便利です:
- 血圧・体重の記録をつける
- かかりつけ病院のリスト化をする
- 一緒に散歩する時間を設ける
- 服用している薬をリスト化する

○みてみて、お薬手帳
薬局にお薬手帳を持参しないと実は10-40円ほど値段が上がります。
そのため、多くの方はお薬手帳を持参されることがほとんどです。
お薬手帳を覗くと、これらのことがわかります。
・どこの病院に
・どれくらいの頻度で通院しているか
・どんなお薬を飲んでいるか
(血圧を下げる薬なら、高血圧など)
3. 介護・負担軽減の準備
将来的に介護が必要になった場合に備え、サービスについて調べておきましょう。
訪問介護では食事や風呂のフォローを受けられ、子世代の負担を軽減できます。
また、以下のことを元気なうちに話し合っておくことをおすすめします:
- どこで暮らしたいか
- 介護が必要になったらどうするか
- 経済的な準備はできているか
- 入院や延命治療についての希望
こうした話題は切り出しにくいものですが、親の本当の想いを知る機会にもなります。
アドバイスを押し付けるのではなく、まずは聞く姿勢を大切にしてください。
今からできる親孝行と将来への準備
定期的な連絡を心がける
離れて暮らしていても、定期的な電話やビデオ通話で様子を確認することができます。
週に一度でも声を聞くことで、小さな変化にも気づきやすくなります。
会話の内容だけでなく、声のトーンや話すスピードなども、健康状態を知る手がかりになります。
一緒に過ごす時間を増やす
帰省の機会を増やす、または親を自分の家に招くなど、一緒に過ごす時間を意識的に作りましょう。
「忙しくて時間がない」という方も多いでしょう。しかし、親と過ごせる時間は有限です。
親孝行のタイミングは、今!かもしれません。

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